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ネイリストの転職理由は?条件に合った職場を探す
ネイルサロンで働いているけれど、お給料が安い、人間関係がつらい・・・
そんな理由で転職を考えている方はネイリストで多いと思います。
私もスクール講師をする前はサロンワークをしていたので気持ちは痛いほどわかります。
一般企業と異なり、ネイリストのような美容技術職は転職活動についての情報が少ないのです。
今回はネイリストの転職活動についてお話します。
転職したい本当の理由は?
お給料を頂いて働いている以上、れっきとした社会人。
ただ漠然と「お給料が安いからいやだ」「店長や先輩が怖い」「ヘルプしかできなくてつまらない」と自分の個人的主観だけで考えていませんか?
今が嫌だから次に行きたいという安易な考え方で転職を考えてしまっては、次の職場でもまた同じことを繰り返す可能性が大です。
サロンに辞表を出す前に、自分の転職したい本当の理由が何なのかを考えてみましょう。
金銭的な理由の場合
お給料が安く、ご家庭の理由などで金銭的に生活が成り立たない場合、起こすアクションとしては、給与交渉をするか条件の良い他のサロンに行くかどちらになります。
給与交渉をするのであれば、「現在一人暮らしをしているが、今の給与では生活することが難しい、給与アップするにはどうすれば良いか」のように、自分に何かできる事はないか聞いてみましょう。
雇っている側も、急に辞められるよりも話し合いで解決できることなら正直に言ってくれた方がありがたい場合があります。
意外かもしれませんが、お金が理由の場合、雇っている側からしても理由が明確なので、すんなり辞められるケースが多いです。
人間関係が理由の場合
どんな職種でも人間関係の悩みはつきものです。
誰にでも好き嫌いはあります。
しかし「全員が仲良しです!」という方が、私は逆にあり得ないと思っています。
職場は学校と違うので、ビジネスと割り切ってお付き合いすることも大切です。
もし、いじめられているなど明らかに不当なことがあった場合は上司に相談するなど、責任者に事実を伝えるようにしましょう。
雇っている側からしても、事実を報告してくれない事には状況を把握できず、対策を講じることができません。
仕事内容が理由の場合
スカルプをやりたいのにジェル専門店で働いているなど、極端な場合は理由が明確ですが、例えばヘルプ業務ばかりでお客様を担当することができない、技術チェックに受からず、お客様対応できない等の理由です。
まずは、どういう仕事なら自分が満足できるかを考えてみましょう。
そのためにはどのような行動をとればいいか逆算してみます。
ヘルプから技術者になりたいのなら技術チェックに受かる、そのためにはいつまでに練習をするなど、きちんとスケジュールを立ててみましょう。
何も努力せずただ勤務しているだけでは、状況は何も改善しません。
辞めるのは悪いことではない
「退職」と聞くとなんとなくネガティブなイメージがありますが、辞めることは悪いことではありません。
ちなみに私は、ネイルサロンを3回転職しています。
美容業界は技術の仕事なので、特に転職される方も多く、特別なことではありません。
辞めることにより、新たな人との出会いや自分のスキルアップなど、たくさん手に入るものもあります。
自分の中で辞める理由が明確になっているのなら、今の場所で踏みとどまっている時間がもったいないです。
転職を決めたときにすること
まずは、どのような職場で、いつごろに勤務開始したいかを決めて動くと良いでしょう。
辞めてからの職探しは、収入面、精神面でもかなり落ち込みますのでおすすめしません。
また、辞めてから職探しを始めると、履歴書に「無職」の時期を作ってしまう事になり、面接においてマイナスにもなります。
在職中なら、現在の給与を基準にお給料交渉も可能です。
会社都合の解雇は別として、在職中に転職活動するのがベストです。
具体的な転職活動(探し方、面接について)は以下の記事を参考にしてください。
労働者の権利!もらえるものはもらおう
めでたく転職先が決まり今の職場を退職する際、有給など消化できるものは消化してしまいましょう。
サロンによっては有給休暇制度が異なる場合があるので確認をとります。
まれに、退職が決まっているのに有い給の消化は認めないというケースもあります。
私の知人で、就業規則には誰でも有給を取得できるとあるのに、退職が決まってからの取得を会社が認めず労基署に相談に行っている子がいました。
就業規則を確認して、もらえる休みはきちんともらいましょう。
それに関連して以下の記事にて「ブラックサロン」について記載していますので参考にしてみてください。
業績不振等の理由で明らかに会社側の理由で退職を余儀なくされた場合は、退職時に「会社都合での退職」にしてもらって下さい。この場合、失業手当をすぐに受け取ることができます。
会社によっては「会社都合による退職」を認めてくれない場合もあります。
自己都合の退職になるよう、話を持っていかせるケースです。
このような場合は話に応じず、お近くの労基署に相談しましょう。
ネイリストの仕事しかしていない場合や、まだ20代などのお若い方の場合、このような労働者に与えられた権利なのに全然知らないという方が多いです。
雇用する側も「どうせ知らないだろう」とかかってくるのですね。
退職、転職を考えている方にとって、この記事がお役に立てれば幸いです。