記事の詳細

ジェル検定上級では、ジェルアートとジェルフレンチをイクステンション上に行います。
他のジェルイクステンションと同様のフォルムが求められます。

フレンチの先端が厚みが出てしまったり、アートの指が凹凸がでてしまったりということのないよう施術しなければいけません。
ここでは作業効率よく、合格レベルにできる施術方法を解説します。

求められるフォルム

仕上がりの形やフォルムはジェルスカルプチュアやジェルチップオーバーレイのみと同じになります。
詳しくは以下もご参考下さい。

⇒ ジェル検定上級のジェルスカルプチュアのコツ

⇒ ジェル検定上級のチップオーバーレイのコツ

チップオーバーレイの上に異なるものを作成するので仕上がりが不ぞろいになってしまうことがあります。
フレンチの指が厚くなってしまったり、アートの指がボコボコになってしまわないよう、以下の手順で厚み出しをすることをおすすめします。

 ジェルアート → アートを先にしてから厚み出し
 ジェルフレンチ → 先に厚み出しをして削ってから

ジェルアートはデザインが全て埋め込まれ、表面が滑らかである必要があります。先にアートをしてから削った方が滑らかな仕上がりになります。

ジェルフレンチは、アートのように先にフレンチをしてしまってから厚みを出してもダメではないのですが、スマイルラインが不鮮明になったり、フレンチのトップエンドを表面削りで一緒に削ってしまう場合があります。先に厚みを出して、後からフレンチをしてトップジェルを仕上げた方が、仕上がりがキレイで揃えやすいです。

施術する順番

先にアートを行い、その後5本まとめて厚み出し作業を行い、削って仕上げてからフレンチカラーリング、まとめて5本トップジェル仕上げが作業効率が良いです。

ダストが出る工程は先に済ませた方が仕上がりがキレイです。
施術の詳細の手順は以下をご参照下さい。
⇒ ジェル検定上級の合格のコツと手順




アート

ベースカラーについて

  • ベースカラーの塗布は決まりはありません。ワンカラーでもグラデでもOKです。
    時間短縮を優先するならカラーなしでもOKです。その分アートの分量を増やすなどして下の面が著しく見えないようにしましょう。
  • チップ装着の際、段差削りが不十分な場合はワンカラーをして隠すことをおすすめします!ちなみにワンカラーも2度塗りする必要はありません。
    アートが映える発色の良いカラーを1度塗りして硬化後アートをすれば、時間短縮&余分な厚みがつきません。
  • アートについて

  • テーマはフラワーです。ネイル検定のアートと同様に、色彩が豊かで細密度が高いかが合格点をもらえるポイントになります。
    色数か最低3色以上、アートは全体の面積に対して三分の二以上は入れるようにしましょう。
  • ピーコックのようなドラッグで描いたお花でも、絵の具のように筆で書きこんだお花でもどちらでもOKです。自分がやりやすいものを選びましょう。
  • カラージェルについて

    しっかりと発色するジェルを選びましょう。

    また、カラージェルの上に描いてゆく場合、未硬化ジェルの上でせっかく描いたデザインがにじんでしまう場合があります。
    なるべく粘性が高いジェルを選ぶか、デザインを描く前に一度エタノールを含ませたワイプで未硬化をふき取ってから描くと書きやすくなります。

    筆について

    書きたい構図に合わせて筆を選びましょう。細めのアートブラシの他に、少し太めでコシのある筆で筆圧をかけて描くお花も簡単で見栄えがします。

    作業工程

  • ジェルは硬化させないと上から描くことができません。重なったデザインにしてしまうと仮硬化を沢山しなければならず時間がかかってしまいます。なるべく仮硬化の回数が少なくできる構図にしましょう。
  • ここでは仮硬化2回でできるデザインをご紹介します。

    ①チップ装着した指にベースジェルを塗布し硬化させたらカラージェルを1回塗布して硬化。

    ②ここではバラを書きます。
    少し太めのアートブラシでバラの輪郭となる丸を描きます。一気に3色描きます。
    ※まだ硬化しなくて大丈夫

    ③ ②の丸に白いジェルを落としてゆき、一気に三つグルグルとマーブルのように混ぜてバラの花びらっぽさを出します。

    ※ここでもまだ硬化はしません

    ④さらに、緑のジェルで葉っぱを書き足していきます。

    ここで初めて仮硬化をします。

    ⑤葉っぱのふちどり、ドットなどを書き加えて細密さを出して行き、完全硬化させます。

    ⑥他のイクステンションと同時に全体をイクステンションジェルで厚みを出して、アートの指のアプリケーションが完成です。

    ぐるぐるのバラは比較的簡単で見栄えが良いので検定でおすすめですよ!なるべく粘性の高いジェルを使い、花が流れないように描いてゆきましょう。

    フレンチ

    ここではフレンチカラーリングのチップオーバレイは厚みを出して削ってから塗布をしてゆきます。
    フレンチは全体のカラー塗布や先端のホワイト部分の塗布の分、厚みが出てきます。

    チップオーバレイのチップが幅太にならないように、またイクステンションジェルで厚みを出す際に厚みを出し過ぎないように少し薄く作っておきましょう。

    使用カラーについて

    <ベースカラー>
    ベースとなるカラージェルの規定はナチュラルスキンカラーです。ネイルプレートが透けない濃度でモデルの肌に合ったピンクベージュを選びましょう。

    モデルの肌がイエローベース → 青みよりのベージュは血色が悪く見えます。
    モデルの肌がブルーベース → 黄色みのベージュは黒ずんで見えます。

    また、フレンチのカラーも2度塗りしなければいけないことはありません。一段濃い目のカラーをチョイスし1度塗りのみで硬化させると先端に不必要に厚みが付かなくなります。

    <ホワイト>

    マットなホワイトを使用しましょう。粘性が高くラインがくっきりと出るカラーを選んで下さい。カラー選びについては中級フレンチの記事もご参照ください。
    ⇒ ジェル検定中級のフレンチのコツ

    筆について

    ベースカラーを塗布する時は通常のカラージェルブラシ、フレンチ部分を塗布する時は先端がナナメになっているブラシをおすすめします。
    上級は中級のフレンチとことなり白い部分の面積が広くなるので、少し大きめのナナメブラシの方が白の色ムラが少なくなります。

    実際の手順

    ①少し薄めにファイリングしたチップオーバレイを表面をスポンジバッファーでサンディングしてカラージェルを乗せやすくする。

    ②発色の良いベージュを一度塗りし硬化

    ③フレンチ部分を描いていく。

    1度目はラインどり、2度目は色ムラカバー、3度目は微調整を行います。
    ラインやトップエンドの高さが左右対称になるよう上からだけでなく前からも確認をしましょう。

  • スマイルラインが鮮明になるように、2度目以降は少しジェルを多めに取り、ライン上のジェルのエッジを立たせるように塗りましょう。
  • ブラシワークは縦にスライドしてラインを作っても、ポリッシュのようにトップエンドからラインを描いてもどちらでも構いません。白い部分にムラができないよう筆圧に注意しましょう。
  • ここでは縦にスライドしてラインを作っています。

    先端が厚くならないように塗布量を注意しましょう。
    フレンチのラインについては以下の中級フレンチの記事も併せてご覧ください。
    ⇒ ジェル検定中級のフレンチのコツ

    ④フレンチ部分ができたら必ず完全硬化をして下さい。仮硬化のみだとホワイトがにじむ原因になります。

    ⑤トップジェルを塗布して硬化、ふき取りをして完成です。

    上級フレンチは中級とことなり、イクステンションのフォルムも関わってきますし、長さが出るぶん色ムラなども目立ちやすくなるので難易度が上がります。

    しかし、作成するのは1本だけなので中級のように5本均一なフレンチを作る必要がない分、少し気が楽ですね。完璧な1本を目指して塗布しましょう。




    まとめ

    中級と異なり、上級は施術工程が多く時間ぎりぎりで仕上げる方がとても多いです。
    アートやフレンチなどはカラージェルを使用するので、仮硬化で時間短縮したり、硬化そのものの回数を少なくして作業効率を高めましょう。

    仕上がりが他のスカルプチュアやチップオーバレイのみの指と同じでなくてはなりません。アートやフレンチの乗る分の厚みを考慮して最初からアプリケーションをしましょう。

    最後に、かならず表面を触ってアートやフレンチのスマイルラインの境目に凹凸がないかをしっかりと確認をしましょう。

    スクールや通信講座で上級合格を狙う

    ジェル検定上級合格に向けて活用したいのがスクールや通信講座です。

    上級にも対応している通信講座がありますが、難易度の高い資格なので、できれば対面で直接指導してもらえるスクールの方がおすすめです。

    上級対応の講座を下記にてご紹介します。
    気になる講座を一括で無料資料請求できるので、是非ご活用くださいね。

    ヒューマンアカデミー
    JNA認定校
    通学・通信
    検定対策

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    K-TWO
    JNA認定校
    通信・通学
    検定対策

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    プロが現場で使っている上質な用品が教材になっているため、検定取得後も長く使える

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