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ネイル検定2級のチップラップのコツや手順

ネイル検定2級実技試験で行うチップラップ。
チップがきちんと装着されていなかったり、きれいに削られていなかったため不合格になってしまう方も少なくありません。
ここでは皆さんがつまずきやすいチップラップのコツをまとめてみました。
チップ選びと仕込み
チップの事前仕込みは自由です。
きちんとサイズを選びサイドやコンタクトゾーンを削って仕込んでおくと、本番でチップ装着や段差削りが手早く行えます。
プロダクト選び
最近では検定試験用に薄型でCカーブがしっかり入ったハーフチップが各メーカーから多数販売されています。
コンタクトゾーンがあるものと無いものがありますが、モデルさんのイエローラインの形に合わせて選ぶと良いです。
コンタクトゾーンあり(写真右)
くぼみができているので装着しやすいです。イエローラインとコンタクトゾーンのラインがあっていないと装着後、ラインが出てしまうので、フリーエッジをラインに合わせて削りましょう。
コンタクトゾーンなし(写真左)
くぼみがないので装着する位置を自由に変えられます。最もポピュラーなチップです。
Cカーブが浅い
Cカーブが浅いタイプのチップです。爪がフラットすぎて通常のチップが浮いてしまう場合に適しています。
サイズ選び
モデルのCカーブに合ったチップを選びましょう。
選ぶ際に押し付けすぎて丸みがつぶれてしまい先細になったり、余裕を持たせ過ぎるあまりに、大きすぎて幅太にならないように、なるべくチップの先端を持って全体の幅を確認しましょう。
爪のサイドから反対側のサイドまできちんと覆えているか確認をしましょう。
ちょうど良いサイズがない場合は1サイズ大きめを選び削って調節します
サイド調整
選んだチップがしっかり合うようにサイドを削って調節します。
削る際、180G程度のウォッシャブルファイルで削ると良いです。
粗いファイルを使用すると薄いチップのトップエンドが衝撃で折れてしまうので注意しましょう。
コンタクトゾーン削り
モデルの爪のイエローラインの形に合わせて削ることが大切です。
接着面を1.5~2mmほど取っておいて調節をしましょう。
イエローラインが浅い爪の場合、トップエンドがかぶってしいまい空気が入りやすくなったり段差削りが難しくなります。
プレパレーション
フリーエッジをカットして付けられるのは本番一発勝負!落ち着いて行いましょう。
ネイルニッパーはウェットステリライザーに入れるのを忘れずに。
ここからが実技試験内で行う内容です。
後半実技試験が始まったら手指消毒の後、フリーエッジをカットし表面をウォッシャブルファイルでサンディングを行います。
試験要項にも記載の通り、必ずサンディングを行ってからチップ装着をするようにして下さい。
本番モデルさんは本番のために両手10本伸ばしているので、フリーエッジをカットして付けるのは、ほとんどの方が本番一発勝負です。
ネイルニッパーに不慣れな方も多いので、日頃から自分の手や本番以外のモデルさんでフリーエッジカットから付ける練習をしておきましょう。
チップ装着
仕込んだチップを爪に対してまっすぐに、適切な角度で装着します。
真ん中→トップエンドの二段階で付けるとやりやすいです。
爪とチップの間に絶対に空気が入らないように付けるのが最大のポイントです!
落ち着いて慎重に行いましょう。
グルー塗布
爪に接する1.5~2mmのエリアのみにグルーを塗ります。
グルーはなるべく新しいものを使用すると硬化が速く付きやすいです。
チップが曲がっているかが見やすいようになるべく先端側を持ちます。
チップを持った手をもう片方の手で受けながら装着するとブレずに付けられます。
指に対して真っ直ぐつくようにモデルの指は離さず揃えておくと良いです。
上がりすぎ
下がりすぎ
チップを爪に装着
①真ん中に空気が入らないようにチップを合わせ、空気を押し出すように手前から奥に倒すように角度を合わせ装着します。
この時、空気を押し出そうとするあまりチップが上がらないように気を付けましょう。
②ある程度グルーが硬化したらそっと手を離し、チップのトップエンドの浮いている付近をそっと沿わせるように装着します。
✕ 空気が入ってる
チップカット&段差削り&シルク装着
段差が取り切れずラインが残ってしまったり自爪部分を削りすぎないように注意しましょう。
削り方をトレーニングすればシルク装着まで一気に手早くできます。
本番はここであまり時間をかけないようにスピードアップを目指しましょう!
①チップカット
検定2級の規定は仕上がりがフリーエッジが5ミリ程度のラウンドなので、余裕を持たせて7ミリ程度にチップカッターでカットしたのち、ウォッシャブルファイルで先端をラウンドに削ります。サイドはアプリケーションが終わってから削るので、現段階では軽く削るのみに留めておきましょう。
②段差削り
右利きの場合は向かって左から右へファイルをかけてゆくとやりやすいです。チップ装着のラインが完全に消えるように削っていきます。
自爪を削らないよう、支えの手の親指でしっかりと自爪をガードしながら削りましょう。
使用するファイルは段差付近は150~180G、段差から先端に向かってのつながりは180Gのウォッシャブルファイルが良いでしょう。
※段差削り不足でチップのラインが残った状態で次に進まないようにしましょう。
③シルク装着
段差削り後、しっかりとダストオフをしてプレプライマーを塗りシルク装着をします。
ここで使用するグルーは粘性が低いサラサラしたグルーを使用することで、にごりがなくキレイに装着できます。
硬化したらはみ出したシルクを180Gのウォッシャブルファイルで削り取ります。
粗いファイルだとシルクが毛羽立つので注意しましょう。
アプリケーション
ここでは作業のしやすさからレジンとアクティベーターで行っています。
レジンは粘性の高いものを選び塗布回数をなるべく少なくすることで時間短縮になります。
表面に硬化による気泡が立たないようアクティベーターをかける量やタイミング、レジンとの相性を検証しておきましょう。
①レジン1度目
ここでは量は薄く塗ります。
最初に厚みを付けてしまうと硬化熱でチップが広がる場合があるので気を付けましょう。
②レジン2度目以降
キューティクルエリアから一気に全体に厚みを出して行きます。
硬化させている間を利用しカラーリングを進めると良いです。
ハイポイントが出来ているか横から確認しながら塗布しましょう。
万が一気泡が立った場合、そのままのせると削りの時に空洞ができてしまいます。
硬化してから一度気泡周囲を削ってならしてから再度レジンをのせるようにしましょう。
チップラップには「レジン&アクティベーター」「フィラー&グルー」の2通りのやり方があります。
それぞれの特性を活かした使い方については、以下の記事を参考にしてください。
⇒ チップラップでレジン・フィラーどっちを使う?
ファイリング
チップラップは厚みがそんなにないので最小限のファイルで時間短縮を目指しましょう。
規定の形になっているか色んな方向から確認をしながら削りましょう。
①アウトライン
先端・サイドシェイプ・サイドストレートを削ります。脇をしめて削るとブレずに直線を削ることができます。アプリケーション時に先端に向かって膨らんで硬化していることが多いので上から下までまっすぐに削っていきましょう。
②表面削り
右利きの場合、向かって左→右へ、上→下へ左右が均等になるようファイルを通します。表面ファイルは手首ではなく肘全体を使うイメージで力は入れずに大きく丸いストロークでかけていくと丸くつながった仕上がりになります。
厚みやCカーブが均一になっているかなど、正面からだけでなく、横や前からも確認をします。キューティクルエリアは段差や引っ掛かりがないか自分の爪を通してチェックしましょう。
③磨き
スポンジバッファー、シャイナーで表面を磨きます。
キューティクルエリアやサイドウォール付近などキワまわりが、キズが残ってしまう事が多いのでしっかりとスキンダウンをしながらあててゆきましょう。
④ダストオフ
ダストブラシで粉を払うだけでなく、ウェットガーゼやフィンガーバスなどでしっかりと裏面までダストオフをしましょう。
まとめ
チップラップの練習方法としては、一回の練習で工程をピックアップした練習をすることをおすすめします。
ハンドに5本チップを付け、ひたすら装着~段差取りまでを行う練習、翌日はそれをもとにひたすらアプリケーション、翌々日は削り練習・・・
というように回数を重ねて練習すると弱点克服がしやすいです。
できるようになったら1本25分位のタイムトライアル練習をハンドに行います。
それがクリアできたら人に付ける練習に進まれるとよいでしょう。
やみくもに本番モデルで練習をして爪を痛めてしまうことのないように充分気を付けて下さいね。
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