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ネイル検定1級、イクステンションのコツ【削り方】

ネイル検定1級ではイクステンションを合計7本作成します。
2級のチップラップと異なり長さがあるイクステンションを削るのは高い技術が必要です。
求められている形ではなかったり7本揃わなかったり、ファイルに時間がかかってしまいハイシャインでなかったりという受験生が大変多いです。
今回ご紹介する削りのコツは、アクリルだけでなくチップラップやジェルなど全てのネイルイクステンションに共通しています。
2級やジェル上級など受験の方も是非参考にして頂き、検定合格を目指しましょう。
ファイルの持ち方の基本
ファイルの持ち方に規定はないのですが、持ち方はファイルを指で挟んで持つ横持ちか、握手をするように握る縦持ちの2種類が基本です。
縦持ちは、アウトラインを整える時など直線を削るのに適しています。
まっすぐに削るコツはもう片方の手でファイルをしっかりと受け止めること、
ファイルを持っているワキをしっかりとしめ体がブレないようにファイルがけすること
がポイントです。
姿勢が悪い方や首をかしげてしまうクセがある方はアウトラインも曲がります。
爪に対して自分が正対するよう意識しましょう。
縦持ち
横持ちは表面を丸く削るのに適した持ち方です。
仕上がりが丸くキレイにつながるためには手首で動かすのではなく、肘から動かすイメージでファイルがけするとストロークが大きく軽くなり丸くつながるファイルがけをすることが出来ます。
横持ち
縦・横どちらの場合でも、持つ位置はファイルの3分の1を持ち、残り3分の2の広い面積で長いストロークでファイルをかけるようにしましょう。
キューティクルエリアやサイドウォールなどの皮膚に近い場所は、皮膚をファイルで切ってしまわないよう反対側の指でブロックしながらファイルをあてて行きましょう。
アウトラインの削り
削る前
こちらを削っていきましょう。
イクステンションは必ずアウトラインから削るのがお約束です。
アウトラインとは、先端・サイドの輪郭になる形のことです。
ここを完成形に近いフォルムで削り、それを基準にするとそのあとの表面削りが楽になります。
アウトライン=ガイドラインであることを認識し、きちんと輪郭を取ってから表面削りに入りましょう。
最初に7本全ての先端の長さを揃えスクエアにします。
両手の指を左右並べて長さがあっているか確認しながら削りましょう。
使用するファイルはウォッシャブルファイルの150G~180G程度です。
試験時に敷くタオルやペーパー、モデルさんのトップスを色の濃いものにしておくと輪郭がわかりやすくなるのでおすすめです。
その後、左右の側面を整え直線のフォルムに整えます。
しっかりと反対側の手でネイルベットをぐらつかないように支えて削ります。
その後サイドシェイプ、サイドストレートをとりますが、まだ150Gのファイルなのでここでは完成の8割程度で削りましょう。
ここでしっかりとサイドを削ってしまうとファイルが進むにつれサイドを削りすぎて上がってしまい先細ったフォルムになってしまうので、削りすぎないよう注意しましょう。
表面の削り
全ての指のアウトラインが削れたら、表面の削りです。
キューティクルエリア側からと先端側から、どちらから削り始めても結構です。
フリーエッジの厚みを揃えながら削り進みたいので、先端から削るのがおすすすめです。
ファイルは左右のフォルムが均等になるよう、丸い筒を削るイメージで削りましょう。
自分の削りやすい方向からばかりファイルをあててしまい、フォルムが崩れてしまう事が多いです。
右利きの場合は左から右に向かって、先端から根元に向かって、と自分でファイルをかけるルールを決めて、全てのファイルが同じように当たるようにしましょう。
表面の削りに時間を取られて磨きが不十分な方が非常に多いです。
なんとなくチョコチョコ指でさわって、でっぱってるかな~と思うところをファイルしていませんか?
検定の場合、求められているフォルムは決まっていますのでそれを頭にイメージし、自分の作ったものをそれに当てはめて不必要なところを順番に削っていくことが大切です。
サイドストレートが左右対称か、
厚みやCカーブは規定通りに左右対称になっているか、
ハイポイントの位置は真ん中に来ているか、
そして、以上のことが全ての指がそろっているかを確認しましょう。
忘れがちなのが、キューティクルエリアの段差です。
審査でもチェックポイントになってきますので、自分の爪でかるくひっかいて段差が残っていないか確認をしましょう。
磨き
ウォッシャブルファイルが終わったら、スポンジバッファー、シャイナーで磨きに入ります。
1級の時間配分をする際に、単純にアプリケーション・削りだけで時間配分を組み立ててしまいがちですが、磨き工程は削り工程とは分けて別に時間配分を取って下さい。
検定ではまずハイシャインであることが絶対条件です。
フォルムがいくらキレイでもツヤが出ていなかったらすぐに振り落とされてしまいます。
最低でも20分位時間を取りしっかりと磨き・ダストオフまで終わらせられるようにしましょう。
磨きの手順は、まずスポンジバッファー100/180G、その後220/280Gと2種類を使用し、その後シャイナーになります。
スポンジバッファーは必ず上記2種類を使用した方がしっかりとキズが取れてハイシャインになります。
逆に、スポンジがしっかりとかかっていないとシャイナーをかけても光りません。
スポンジが終わったらダストブラシでダストオフ、その後シャイナーの粗い面(最後の1つ前の面)が終わったらもう一度ダストオフをしましょう。
最後の面の前にわずかなダストが残ってしまっていると、最後の面でダストがこすりつけられてしまい最大限のツヤが出ない場合があります。このひと手間を忘れずに行いましょう。
シャイナーは本番に新品を用意します。
7本イクステンションがありますので最低2本以上は持っていくのが望ましいです。
ダストオフした面を、シャイナーがしなる位にしっかりと圧をかけて、キュッキュッと音が出るくらいに磨き上げましょう。
シャイナーをかけたら、ウェットガーゼやお水をはったフィンガーバスの中で洗いしっかりとダストオフをして下さい。
手の甲もキレイに拭きます。
ダストブラシで払っただけでは一見キレイそうでも裏面のエッジの奥にダストがつまっていたりします。
ウェットガーゼは、濡らした状態で透明のジップロック等に入れて持参しましょう。
市販のウェットティッシュを使用する場合はアルコールを含まないタイプにして下さい。
アルコール成分がシャイナーの磨き粉の成分を溶かしてしまいツヤがなくなる場合があります。
その後、残り時間がある限りシャイナーの最後の面で磨き上げハイシャインに仕上げます。
完成
まとめ
キレイなイクステンションを作るには、削りながら常に左右対称を意識して下さい。
正面だけでなく横や前、左右の斜めアングルなどどこからみても均一なフォルムになるようにしましょう。
検定試験だと、最初の150Gに時間を取られ、最後の指がどんどん雑になってしまう傾向があります。
まずは全体の時間150分の中でファイルの時間をとり、その中でアウトライン、表面、磨きと3分割して配分をすると良いです。
また1本あたりにかける時間を決め、時間が来たら割り切って次に進み、余った時間で手直しをするようにしましょう。
100%完璧な仕上がりはプロのネイリストでも難しいものです。
検定要項にも記載がある通り50点中の満点ではなく、38点以上を取るイメージでまずは時間配分を組み、少しでも自分の作品を近づけるよう練習しましょう。
スクールや通信講座で1級合格を目指す
独学でもなんとか合格できる3級とは違い、2級や1級になるとやはりプロの指導を受けなければ合格は難しいでしょう。
ネイル検定の試験対策として、スクールに通う以外にも、通信講座を利用する方法があります。
通信はスクールよりも学費が安く済みますし、自分の都合の良い時間に勉強できるというメリットも。
ネイル検定1級にも対応している講座を下記にてご紹介します。
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