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ジェルネイル検定上級のスカルプチュアのコツ

ジェル検定上級ではジェルスカルプチュアを2本作成します。
規定ではフリーエッジの長さが5~10ミリ、Cカーブが20%のスクエアオフです。
アクリルと異なり、流れてしまうジェルを厚みを付けて乗せる、、というのがものすごく難しいのです。
また、1級アクリルのように削ってしまい形が他とそろっていない仕上がりに、なんてことも・・。
ここでは、合格するためのジェルの乗せ方、削り方のコツを現役ネイル講師が徹底解説します。
フォームについて
ジェルは硬化させない限り、どんどん流れてしまいます。
フォームに隙間があいていると、そこからジェルが流れてしまいます。ましてや上級は長さも中級より長くなるので大量のジェルを乗せるため流れやすくなります。
そのため、きっちりとストレスポイント装着していることがとても大切です。
上からの目視だけでなく、しっかりとスキンダウンをして正しいストレスポイントの位置を確認してから差し込むようにしましょう。
また、Cカーブを意識しすぎてフォームの先端を絞りすぎて先細りにならないようにしましょう。自爪のアンダープレート側のカーブにフォームの丸みを合わせ装着しましょう。
その他、フォームの選び方、カットの仕方については、以下のジェル検定中級の記事も併せてご覧下さい。
⇒ ジェル検定中級のイクステンションのコツ
筆
長さのあるイクステンションを作成するので、大き目でコシのある毛質のスクエアブラシがおすすめです。
コシがある方が粘度の固めのジェルを動かしやすくなります。形もスクエア型は角があるので乗せたジェルを角を使って動かすことができます。筆に関しても、上でご紹介したジェル検定中級の記事をご覧ください。
ジェル
攪拌するとき気泡が入らないように!
一度気泡が入るとしばらくはもとに戻りません。気泡が入ると仕上がりがバブルの原因になるので、注意しながら攪拌(かくはん)しましょう。
硬化時間を正しく理解する
最近のイクステンションジェルはどんどんピンチが入れやすくなっています。
自分が使用するジェルの仮硬化、完全硬化の秒数をきちんと理解し、ピンチングのタイミングを合わせましょう。早く出し過ぎてよれてしまったり、硬化しすぎてピンチが入らないことがないようにしましょう。
作成する長さ
注意したいのが実際に作成する長さです。
検定要項では「5~10ミリ」とありますが、かなり幅がありますね。
長過ぎると沢山のジェルを乗せなければならないので難しくなりますし、面積が大きくなるので削りも大変です。
規定内で自分の作りやすい長さにしましょう。
また、自分のモデルのネイルベットの大きさを考慮して作成する長さを決めていきます。
長さの目安は以下をご参考下さい。
上記は5本平均しての長さです。指によってもともと小さい所は長めに作成をし、最終的にすべての長さが揃うようにアプリケーションしましょう。
アプリケーション
手順としては先にチップオーバーレイのチップ装着をして、それに合わせてフォーム装着となります。チップに合わせてフォームを装着しましょう。
手順については以下のジェル検定上級の記事をご参照下さい。
⇒ ジェル検定上級の合格のコツと手順
フリーエッジ
①ベースジェル塗布と硬化が終わったら、フォーム上で自分の作りたい長さの分だけ薄くジェルをスクエア塗ってガイドラインを作る。
※ここで硬化はしない
②その後、フリーエッジの厚み分ジェルをブラシに取り、フリーエッジの下らへんに乗せ、ブラシの角を使い空気が入らないように、自爪との境目の段が埋め、スクエア型に伸ばす。できたら仮硬化させる。
③数秒仮硬化させたのち、軽く一度ピンチをする。
※上級のCカーブは20%程度です。Cカーブスティックで形を整えながら左右均一にピンチを入れましょう。
※まだ全体の厚みを付けていないのでここでは軽くで大丈夫です。
④自爪のアーチとフリーエッジ部分がつながり厚みができたらフリーエッジ部分が完了です。
厚みはクレジットカード1枚程度です。足りなかったら仮硬化させながら足していきましょう。
【NG例】
※先端に向かってへこんでいて厚みがつながっていません。
※フォームが下がってしまい、フリーエッジの厚みが出っ張っています
全体の厚み
フリーエッジが出来上がったら全体の厚みをのせていきます。
①フリーエッジができたら、全体に薄く乗せる。片面に一杯ジェルをすくい、爪の真ん中にブラシを回転させジェルを置く
※このとき、置いたジェルがドームのように残っている状態になっているように!
②置いたジェルのドームの真ん中の高さをつぶさず、
キューティクルエリア⇔ハイポイント⇔先端に向かってアーチがつながるように筆の角を使って動かす。馴染んだら仮硬化させる。
※ジェルはレベリングしているのである程度つながります。筆圧をかけず、無理に押し出そうとせずプレートと筆の間のジェルを誘導するように動かしましょう!
※大きく長めのストロークで筆を動かすとキレイにつながります!
③仮硬化したらピンチングをしCカーブを完全にする。
④厚みが足りなかったら仮硬化をしながら足す。
⑤ハイポイントが出来ていて、先端の厚みも付いたら最後に完全硬化しアプリケーションが完了です。
硬化熱やバブルの原因になるので一度に大量のジェルをすくって乗せなくても大丈夫です。
横からのアーチロケーションを確認しながら仮硬化を利用し少しずつ足していきましょう。
この段階である程度キレイな形を作っておいた方が削りやすいので、ここは時間を取り丁寧に行うことがポイントです。
ファイル
ジェルのファイルはアクリルと異なり柔らかいので、どんどん削れてしまいます。同じスカルプだから、とアクリルのように削ってはいけません。ファイルグリットはあまり粗くないものを使用し、力でガシガシ削るのではなくストロークで削りましょう。
アウトライン
先端、サイドシェイプ、サイドストレートを削ります。
削りすぎてくれたり先細りにならないよう、ここではサイドストレートは8割程度にとどめておきましょう。
表面
ジェルイクステンションの場合、アプリケーションが丁寧に行われていれば、キューティクル~ハイポイント付近はアーチはほぼできています。
ハイポイント~先端に向かって先太っていたり厚みが不均一であることが多いのでそこを重点的に削ります。
まずは厚みとCカーブを前から確認し、先端から上へ向かって左右均等に削っていきましょう。
1級のアクリルと異なりシャイナー仕上げをするわけではありません。仕上げのトップジェルで埋まる程度の凹凸なら残っていても大丈夫です。
ある程度形が取れたらファイルの完了です。
仕上げ
ウォッシャブルファイルで削っただけの状態だと表面がザラザラしているのでトップジェルが小キズではじいてしまい、キレイに塗れない場合があります。
ファイルが終わった後、トップジェルを乗せやすくするために一度スポンジバッファーでつや消しをして、小さいキズをとった方がキレイに仕上がります。
その後、ダストオフをし表面をワイプ等でしっかり拭いてからトップジェル→硬化します。
ふき取りが終わったら、サイドストレートをエメリーボードで整え直し完全なストレートを作ります。その後、先端をスクエアオフに削り完成です。
まとめ
上級イクステンションの場合、ネイルベットの大きさに惑わされ長さがバラバラだったり、アプリケーション時に厚みの確認が足りなかったために先端が薄くなっている方が多いです。
まずはフリーエッジのアプリケーションを丁寧に行い自爪のアーチとしっかりつなげ、先端が薄くならない状態にしましょう。そうすればその後の全体の厚み出しやファイルがとてもスムーズにできるはずです。
また、上級はジェルスカルプチュアだけでなく、チップオーバーレイ、ジェルアート、ジェルフレンチの指とそろったフォルムでなければなりません。
常に他の指とそろえることを心掛けて練習して下さい。
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