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子連れOKのネイルサロン!注意点は?綺麗になりたいママのためのサロンづくり

子連れOKとなっているネイルサロンも増えてきています。
中にはキッズスペースや専用のキッズルームを設けているサロンもありますよね。
小さなお子様を抱えた子育て世代の女性も多く、子連れOKのサロンはかなり需要が高く、それを見越してサロン開業時にキッズスペースやキッズルームを設けるネイリストさんも多いことでしょう。
目次
子育て世代って何歳くらい?
ネイルサロンによって価格帯はまちまちですが、経済的に少し余裕がないと通えないのもあってか、お客様の年齢層は20代後半~40代以降が中心です。
子育て世代と言われる30代のお客様が一番多いです。
日頃のお客様っとの会話の中から読み取れるのですが「ママになったからといって美容に気を使わないのは嫌!」「ずっと若く綺麗でありたい!」という願望から、この世代のお客様が多いようです。
子どもの預け先がある人はいいけれど、実家が遠かったり預ける場所がない人にとって、キッズスペースやキッズルームのあるネイルサロンは重宝されます。
ただし、需要があるからといって安易に“子連れOK”とするのはNGです。
ネイルサロンにはダストや危険な薬剤、器具がいっぱいです。
お子さまがトラブルに見舞われないよう、サロン側で注意すべきポイントについてまとめてみました。
ジェルオフ時のダスト
ジェルネイルをオフする際に出る削りかす(ダスト)。これが思わぬ健康被害を招くこともあります。
特に小さなお子様の場合、ちょっとした刺激にも敏感になってしまい過剰に反応してしまうケースもあります。
気管を傷つけたり、場合によっては小児喘息の要因となる可能性もあるので注意が必要です。
ジェルオフの施術の際にダストを出さないというのは不可能なので、できればキッズスペースを別の部屋に設けるのが理想です。
親御さんと離れるのが難しい小さなお子様もいらっしゃるでしょうから、キッズスペースをサロン内に設置するにしても、せめて仕切りを用意したいところですね。
部屋を隔離する必要性について、NPO法人日本ネイリスト協会認定のネイルサロン衛生管理士の注意事項にも含まれています。
~子連れのお客様の立場で当サイトをご覧になられている方へ~
行かれるサロンの環境について、予約の際に確認してみてくださいね。
薬剤に触れる危険性
ジェルネイルをオフする際に使うリムーバーには、アセトンといって有機溶媒として広く用いられる有機化合物が含まれています。(アセトンを使わないオフ方法もありますし、ノンアセトンのリムーバーもあります。)
アセトンは揮発しやすく特有のニオイがあり、目への刺激もあります。
また引火性があり、換気扇などを設置して室外へ排気する必要があります。
アセトン自体の危険性は低いですが、取り扱いに注意し、しっかり対策する必要があります。
小さなお子様の場合、触れてしまった手で目をこすったり、誤飲の危険性があるため、施術中には注意が必要です。
器具に触れないように
ネイルサロンにはさまざまなネイル器具があります。
ニッパーやピンセット、マシンなど、小さなお子様が触れると危険を伴うものがたくさんです。
また、ジェルネイルを硬化する際に使うUVライトは紫外線を含むため、お子様が光を直視しないように注意が必要です。
子連れOKのネイルサロン
子連れOKのサロンは集客が見込めますが、リスクを伴うのも事実です。
施術中に子どもが机を揺らしてしまうこともあるでしょう。
途中で子どもが愚図って、それに対応した際に衣服の繊維が未硬化ジェルに付着してしまうこともあるでしょう。
また、上述したようにお子様が薬剤や器具に触れる危険性もあります。
子どもの予期せぬ行動によるトラブルを防ぐための環境作りが必要です。
一人遊びできる3~4歳以上の年齢のお子様であれば、キッズスペースやキッズルームで過ごすことができるかもしれませんが、未就園児より小さいお子様の場合は託児があると、より安心ですね。
キッズスペース
サロンの一角にキッズスペースを設けて、施術中はそこで自由に遊べる環境を整えます。
おもちゃや絵本、DVDは定番ですね。
飽きてサロン内をウロウロしなくて済むような配慮が必要です。
キッズルーム
サロンとは違うスペースとして、可能であれば個室を用意するのも良いでしょう。
ただしこの場合、必然的に母親と離れてしまうことになるので、一人遊びできる年齢でなければ難しいでしょう。
子連れOKでも〇歳以上など、ルール決めしておくと安心ですね。
託児サービス
託児するスタッフが必要になるので、なかなか難しいかもしれませんが、お客様が一番安心して過ごせるのは託児サービスのあるネイルサロンです。
有料サービスとして保育士の資格のあるスタッフを雇うのもいいかもしれません。
ただ、保育士を雇うとなると、費用がかかるというデメリットがあるため、それだけの集客が見込めるのか、サロンの立地や客層を見て慎重に決める必要があるでしょう。
子連れネイルサロン運営において準備するもの
子連れOKのサロンにする場合、あらかじめ準備しておくといいものについてまとめてみました。
施術中、お客様にリラックスしてもらえるように、安心できる環境づくりが大切です。
子どもがケガなどトラブルに見舞われないように安全性に配慮した環境づくりを行いましょう。
家具の角に頭をぶつけてケガをしないようにカバーをつけたり、ベビーベッドを置くなど、快適に過ごせる工夫が必要です。
また、お子様がネイルの器具に触れることができないように!というのも注意したいですね。
おもちゃ・絵本・DVD
必須アイテムは年齢別のおもちゃや絵本、DVDです。
男の子・女の子それぞれに用意するのは大変ですし、共通するアイテムが理想ですね。
お客様ご自身にお子様に合ったおもちゃを持ってきてもらうのもいいですが、子どもは目新しいものに興味を示すことが多いです。
お子様が暇を持て余さないよう、可能な限りいろんなタイプのアイテムを用意しておくのがベストです。
また、病気の感染を防ぐためにもおもちゃの除菌をする等の配慮も必要です。
子連れOKのネイルサロンまとめ
お子様連れのお客様が来店される際には、当ページでまとめたポイントを意識して、細心の注意を払い、トラブルのないよう接客しましょう。
ネイルサロンを寛ぎの場と考えるお客様も多いです。
忙しい子育ての合間に、子連れでも快適に通っていただけるよう、最善を尽くせるといいですね。
既に子連れOKとしてネイルサロンを運営されているネイリストさんは、ぜひご自身のサロンが子連れにふさわしいかどうか振り返ってみてください。