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合格率や難易度・費用は?ネイル資格にはどんな種類があるの?

ネイル資格には大きく分けて4種類の検定試験があります。
それぞれの特徴をまとめてみました。
目次
JNECネイリスト技能検定試験
ネイリスト技能検定試験は、ネイリストとしての技術の習得や知識の向上を目的とした資格試験です。1997年にスタートした資格で、ネイル業界で最も歴史のある試験です。
ネイルケアやアートに関する基本的なスキルや知識をマスター。
試験開催期は1月、4月、7月、10月 年4回
6600円
2級
サロンワークで通用するネイルケア・リペア・チップ&ラップ・アートに関するスキルや知識をマスター。
試験開催期は1月、4月、7月、10月 年4回
8800円
1級
トップレベルのネイリストとして活躍できるスキルや知識の習得。
試験開催期は4月、10月 年2回
11000円
サロンに勤務する場合、採用の条件として2級以上必須とされているところも多いですね。
3級は義務教育を修了していれば誰でも受験資格がありますが、2級を受験するには3級に合格していることが条件で、1級を受験するには2級に合格していることが条件となっています。
いきなり2級から受験したり、3級から1級へ飛び級することはできません。
合格率は3級が70~80%、2級と1級は40%前後です。
JNAジェルネイル技能検定試験
ジェルネイルが普及されてからスタートした資格試験で、JNECネイリスト技能検定試験よりも歴史は浅いです。
プロとしてサロンワークでジェルネイルを施術するのに必要なスキルや知識の習得・向上を目的とした資格試験です。
ネイルケアの基本とジェルネイルの施術における基本的な知識とスキルをマスター。
9720円
中級
サロンワークで必要なネイルケア、知識とスキルをマスター。
12960円
上級
ジェルネイリストのトップレベルとして活躍できるスキルや総合的な知識を習得。
16200円
JNECネイリスト技能検定試験(以下、ネイリスト検定)が年に数回実施されるのに対して、ジェルネイル検定は年2回の試験です。
合格率は初級が70%程度、中級は60%程度、上級は45%程度となっています。
ネイリスト検定とジェルネイル検定、両方受ける?どっちがいい?
どちらを先に取得するべきなのか?と悩まれる方もいらっしゃると思います。
ジェルネイルを取り扱うサロンが多い中、ネイリスト検定ではジェルを一切取り扱いません。試験に使用するのはポリッシュのみです。そのためサロンワークに活かせるように、ジェルネイル検定も持っておいた方がいいのは事実です。
ただし、ジェルネイル検定の取得だけでは採用条件に満たないサロンもあります。
ネイリストの要となるのはネイリスト検定。おまけにジェルネイル検定ではネイリスト検定3級以上の取得で第一課題が免除されるので、まずは最初にネイリスト検定から受験し、ジェルネイル検定の日程が合えば、合間に受験されるというのが、受験対策においても最も効率よくておすすめです。
INAネイルスペシャリスト技能検定試験
学生や初心者向けのA級/SA級、プロを対象としたPA/AA/AAA級に分かれていて、いずれも学科(筆記)と実技試験があります。
A級
学科・実技試験共に80点以上で合格。ネイルケア カラーリング(マット赤)
学科・実技 10500円
どちらか一方 7350円
SA級
学科・実技試験共に80点以上で合格。ネイルケア・カラーリング(パールホワイト)・チップオーバーレイ
PA/AA/AAA級
ネイルケアネイルチップ スカルプチュア(クリア・フレンチ) カラーリング(マット赤・ホワイトパール)
実技試験60点以上でPA級、70点以上でAA級、80点以上でAAA級が合格
学科試験はいずれも80点以上で合格。
学科・実技 15750円
どちらか一方 12600円
ネイリスト検定と何が違うのか?というと主催しているNPO法人団体が異なります。
ネイル業界でメジャーなのはネイリスト検定で、ネイルスペシャリスト検定は絶対に取得しなくてはいけないということはありません。
ただ、プロ対象の資格は点数によって級が分かれるので、受験することで自分の実力を試すことができたり、プロとしての自信に繋がるかもしれませんね。
ネイルサロン衛生管理士
JNA認定校で実施される講習会を受講し、安全で安心なネイルサービスの提供を目的とした、ネイルサロンの衛生管理に関する知識を課題とした筆記テストに合格した場合に認定される資格です。
ネイルサロンでの実務経験がなくても、18歳以上なら誰でも受験できます。
(テキスト代、認定証・バッジ交付手数料込み)
ネイルサロン衛生管理士の資格試験は試験日当日に合否結果が分かります。
まずはテキストが配布され180分の講習を受け、その後に20分間の確認テストが行われます。
最後に問題の解説があり成績発表という流れです。
不合格の場合は補習を受講しなくてはいけませんが、難易度は極めて低いと言われています。
筆記試験は拓一方式で20問出題され80点以上が合格基準ですが、講習の内容をしっかり聞いておけば、ほぼ合格できる内容となっています。
ネイリスト検定は国家資格になる?
ネイル関連の資格は上記のようにいくつかありますが、何がなんでも全て取得しなくてはいけないということはありません。
ただ、今後は国家資格にもなると言われているネイリスト検定は早い段階で取得を目指すのがいいでしょう。もし国家資格になったら今よりも受験者数が増え、難易度も上がることが予測されます。
実際に2016年春から試験内容が変更され、以前より難易度が上がると言われています。
これまでポリッシュは赤一色でしたが、そこにピンク系・ナチュラルスキンカラー・パールホワイトの3色が追加されました。 また、実技内容に関してもチップ&ラップ・ネールアートを施す指が4パターンが用意されていて、そこから指定される仕組みに変わりました。
色のムラが出たりハケ筋が出るなど、カラーによって塗り方も変わってきますので、試験要項が発表される前にどのカラーでも対応できるように練習しておきたいところですね。
検定合格を目指すのに活用したいのがスクールや通信講座です。
ネイルの基礎知識から各検定に応じて対策を行っているものがたくさんあります。
料金やカリキュラムの内容などマチマチですから、まずは一括で資料請求して、自分に合ったものを見つけるのがいいでしょう。