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ネイル検定1級のチップオーバーレイのコツや手順【チップ選びやアプリケーション】

プロフェッショナルレベルの技術が求められるのがネイル検定1級試験です。
特にチップオーバーレイは、スカルプに比べ慣れていない方が多かったり、アプリケーションをスカルプと同じように行ってしまって形が崩れてしまったという方も少なくありません。
今回は検定1級チップオーバーレイのコツをアプリケーションに絞って徹底解説します。
目次
ミクスチュア、完璧ですか?
初歩的なことですが、アプリケーションを上達するには、動かしやすいミクスチュアを毎回同じように取れることが最も重要になります。
自分の求める固さ・自分の取りたい分量をコントロールしてミクスチュアを取れていますか?
なんとなくギャンブル的に取っていて今回はできたけど次は失敗、その理由がわからない・・なんてこと、ないですか?
メーカーによりアクリルリキッド:アクリルパウダーの比率は異なります。
自分の使いたいメーカーのリキッドとパウダーが適切な比率で取られているか確認をしましょう。
受験生の場合はとにかく安定したミクスチュアを取ることが上達のカギなので、他メーカー同士を組み合わせたりブレンドせず、同じメーカーで統一した方がベターです。
ミクスチュアの取り方
比率を理解したら次は取り方です。
ダッペンに筆を入れ、自分の乗せたいボールの量をイメージして筆をしごきましょう。
少なすぎたり多すぎたりするとうまく重合せず、ぼそついたり垂れたりしてしまいます。
筆にボールを取ったらすぐに置いて動かそうとしてはいけません。
約3秒ほど表面がツルンとなるのを待ってから置くとベストなタイミングで重合するので、筆にくっつかず動かしやすいミクスチュアになります。
まずはアルミやネイルフォームの上で練習しましょう。
チップ選び&仕込み
サイズ選び
1級のチップオーバーレイは、もう片方の手のスカルプチュアと仕上がりのフォルムが同じでなければいけません。
チップを選ぶ際に気を付けなければならない事はアプリケーション後にピンチを入れることを想定して選ぶことです。
小さめを選んでしまいピンチ後さらに先細になってしまったということが無いように選びましょう。
サイド調整も、ジャストサイズに削りすぎてしまうとピンチングをした後、先細になったりサイドストレートが上がってしまいがちです。
ピンチの分余裕を持ってサイドを調整しましょう。
装着時の角度も大切です。
2級チップラップと異なりアクリルチップオーバーレイは厚みが出てきます。
チップ装着の段階で上からみた時にまっすぐだと先太ります。
少しだけ細めにしてあげると、すっきりとしたフォルムになります。
また、段差削りがスムーズに行えるよう、コンタクトゾーンをイエローラインに合わせて調整しましょう。
サイドやコンタクトゾーンの仕込み方法は、2級チップと同じですので以下を参考にして下さい。
⇒ チップラップのコツや手順
プレパレーション~チップ装着
プレパレーション
自爪の先端が厚かったり反ったりしていると、チップ装着をしたときにクセが出やすくなります。
厚い場合は先端をファイルで削り薄くしておきましょう。
爪が反ったり下がったりしている場合は、フリーエッジをギリギリまで落としておくと装着しやすいです。
グルー塗布
コンタクトゾーンにグルーを塗ります。
グルーはなるべく新しいものを使用すると硬化が速く付きやすいです。
2級同様、ネイルプレートとチップの間に空気が入らないようにしっかりと装着しましょう。
チップが曲がっているかが見やすいようになるべく先端側を持ち、チップを持った手をもう片方の手で受けながら装着するとブレずに付けられます。
チップ装着
仕込んだチップを爪に対してまっすぐに、適切な角度で装着します。
1級の場合、横からみた角度も大切です。
2級よりも長さが長くなるので、あまりにも下がったり上がったりすると形が大幅に狂ってきます。
角度に気を付けながら装着をしましょう。
チップオーバーレイはスカルプに比べ、ピンチが深く入りがちです。
装着の段階で角度を床平行に付けてしまうと、ピンチで巻き込んだあとサイドが上がってしまい、削りの時にサイドストレートが既に上がってしまった状態になります。
気持ち下げる感じで付け、アプリ後ピンチを入れ、削った時にサイドがまっすぐになるように角度調節をしましょう。
チップ装着はフォームと違い、一度付けてしまったら直すことができません。
ここで装着した角度に合わせてもう片方の手のスカルプチュアのフォームを装着するための基準となるので、必ずフォーム装着と連動して練習することをおすすめします。
チップカット
検定1級の規定はフリーエッジが1センチ程度のスクエアオフです。
(※2016年秋期受験時点。2017年春期より変更予定)
数ミリ余裕を持たせてチップカッターでカットしたのち、ウォッシャブルファイルで先端をスクエア削ります。
サイドはアプリケーションが終わってから削るので、現段階では軽く削るのみにとどめておきましょう。
また、1級は2級と異なりイクステンションを複数本付けます。
フリーエッジの長さだけで判断してしまうと仕上がりの長さがそろいません。
長さを確認する時は必ずキューティクルから先端までの長さを合わせましょう。
段差削り
チップ装着のラインが完全に消えるように削っていきます。
2級のチップラップと同様に自爪を削らないよう、支えの手の親指でしっかりと自爪をガードしながら削りましょう。
チップのフリーエッジ表面はざらざらになるまでサンディングしなくて大丈夫です。
後述しますがスポンジバッファーでツヤを消した程度の方がアプリケーションが楽になります。
使用するパウダーの色
検定試験では、チップはナチュラル、その他はナチュラル、クリア・クリアに準ずる色と定められています。
チップオーバーレイとスカルプの両方がそろった仕上がりでなくてはなりません。
1級イクステンションで使用する主な組み合わせを挙げてみました。
②チップの上(フリーエッジ)がナチュラル、ネイルベットがクリア・ピンククリア
※②の場合、スカルプチュアはナチュラル&クリア・ピンククリアで作成することになります
③スカルプチュア→ナチュラル&クリア・ピンククリア
チップオーバーレイ→全てクリア・ピンククリア
選び方としては、チップオーバーレイ・スカルプともに自分の作りやすいカラーをチョイスすることです。
ではどうやって選んだら良いのでしょうか。
それぞれの作り方のメリットデメリットを説明しましょう。
①ナチュラル一色
1色なのでチップオーバーレイ・スカルプともに作りやすい。ネイルベットの大きさがバラバラな人も乳白色になるので統一感のある仕上がりになる。
境目をしっかりつぶしていかないとネイルベットに色むらができる。
②全てクリア
チップオーバーレイを作成するには1色なので一番簡単にできる。クリアなので境目のラインが目立ちずらい。
③先端がナチュラル、ネイルベット部分はクリア・クリアピンク
見た目が美しい。アプリケーションをする際、1ボールをチップの境目上でしっかりとつぶして馴染ませるか、チップのスマイルラインと同じ形に運んでいかないと汚い仕上がりになる。
以上のことから、おすすめは以下の組み合わせです。
ナチュラルパウダーの扱いになれている人
・全てナチュラル
ナチュラルパウダーだとネイルベットにムラができてしまう人
・チップオーバーレイ→オールクリア
・スカルプチュア→ナチュラル&クリアの仕上がりです。
まずは一通り練習をしてみて、自分に合った組み合わせを選びましょう。
ナチュラル&クリア
ナチュラル1色
アプケーション1ボール
ここではオールクリアでご紹介しています。
スカルプチュアと異なり、チップの上はミクスチュアが運びづらく感じます。
フォームはエリアが広くツルツルしているのに対して、チップの表面は滑りが悪く、ミクスチュアを運べるエリアも決まっているからです。
裏に漏れてしまったり、先端のコーナーに届いてない仕上がりにならなよう、しっかりとモデルさんの手をサイドからサイドへ回しながらアプリケーションしましょう。
チップがすでに装着しているのでスカルプでいうと1ボールの半分はすでに乗っていることになります。
極端に先端が厚くならないよう1ボール目を取る際、しっかりとイメージをして、いつものスカルプの1ボールより気持ち少な目に乗せましょう。
チップ装着の項目でご説明しましたが、チップをツヤ消し位の表面にしておくと、ミクスチュアを置いたあと指を下に向けると、ボールが重量で落下していくのを利用してアプリケーションをすると楽にできます。
この際、筆は面に対して平行にあて、厚みを均一に整えながら先端とサイドに向かって伸ばしていきましょう。
アプリケーション2ボール
2ボールはハイポイントの位置になります。
1ボールと異なり、今度は指を下に向けず、平行に戻してアプリケーションをします。
そうするとボールが流れず、ハイポイントの位置に高さを出しやすくなります。
筆を立てすぎて先端に引いてしまいハイポイントがなくならないようにしましょう。
アプリケーション3ボール
3ボールはキューティクルエリアになります。
ミクスチュアを絶対キューティクルに流さないよう注意して下さい。
流してしまうと筆で拭ってもわずかに残って硬化してしまい、削りが難しくなってしまいます。
ここでもコツは指を下に向けること。
ミクスチュアを置いたあとレベリングを待ち、指を下に向けると流れることなく運んでいくことができます。
アプリケーションが終了しました。
まとめ
「チップ装着は2級でやったし、チップオーバレイは検定では2本しか作らないしスカルプを練習しているから大丈夫」と思われがちですが、このように似たような工程でも作り方が変わってきます。
練習をする際、スカルプとチップオーバーレイの両方をまんべんなく練習することが大切です。
また、スカルプとチップオーバーレイの仕上がりのフォルムが同じようになるよう、両手を見比べながら施術をする習慣をつけましょう。
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独学でもなんとか合格できる3級とは違い、2級や1級になるとやはりプロの指導を受けなければ合格は難しいでしょう。
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