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【通信・スクール】ジェルネイル検定初級 合格のコツや手順・採点基準は?

ネイルスクールに通っている方、ジェルネイルをセルフでやっていて、どうせなら資格にもチャレンジしたい!とお考えの方もいらっしゃると思います。「初級って難しいのかな?」「簡単に受かるコツは?」
初級は比較的難易度が低く、合格率は70%程度だと言われています。
スクールに通うのもいいですが、通信講座を活用して受験される方も多いです。
ここでは現役ネイルスクール講師がジェル検定初級の合格のコツをお伝えします。
試験概要
ネイルケアのベーシックマスターとジェルネイルの基礎的知識と技術の修得が要求されます。受験方法はオフィシャル会場受験と認定校受験があります。
オフィシャル受験
受験資格
義務教育修了者ならどなたでも受験可能です。ネイルスクールの通学有無などは問われません。
第一課題免除受験
JNEC検定3級以上を取得の方は、試験の第一課題(ネイルケア)が免除になります。
申し込み時に検定ディプロマに記載されている認定番号が必要となります。
受験地
札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・の6か所です。
JNEC3級のように多数の試験会場がないので、新幹線や飛行機などを利用し受験する方も多くいらっしゃいます。受験会場付近のホテルが混雑する場合もありますので、遠距離受験をされる方は早めに予約を取りましょう。
認定校受験
JNA認定校に通学の方は、認定校所定のカリキュラムを修了すれば実技試験は行わず筆記試験のみの受験が可能です。ただし、だいたいのスクールは確認テストとして第二課題の内容を授業で行うことが多いようです。
試験内容
事前審査、第一課題、第二課題、筆記試験となっています。
モデルの爪の状態やセッティングの衛生状態を確認します。
使用するジェル商材を用紙に記入し申告をします。ジェル検定では使用して良い商品が決まっており、それ以外を使用した場合は失格となります。JNAホームページでも告知されますので、自分の使用するメーカーが対応しているかを確認しましょう。
第一課題 35分
両手:ポリッシュオフ、ファイリング(ラウンド)、ネイルケア
インターバル 5分
第一課題で使用した道具で、第二課題で使用禁止されているものを片づけます。
第二課題 60分
ジェルカラーリング:右手5本
ポリッシュカラーリング:左手5本
ジェルアート:右手中指にジェルアート「ピーコック」を施す
技術採点の求められるレベル(基準)について
初級の採点は各項目5点満点、全部で10項目あり50点満点中38点以上で合格です。
仕上がりの求められるレベルについて解説していきます。
第一課題
JNECの3級レベルと同等と考えて良いでしょう。JNECと同様に仕上がりの審査と施術している工程審査があります。
ファイルの動かし方や当て方などが往復がけになっていないか、きちんと支えをとってかけているかを見られます。ファイルは前半でしか出来ません。全て終わったら手を返して反対側からも見て形を確認しましょう!
キューティクルクリーンについては、プッシャー、ニッパーハンドリングともに工程審査で見られています。正しい角度であてているか、危なくないように指で支えをとって扱っていればOKです。終わったらキューティクルを指で持ち上げてきちんとポケットができているか、ルースキューティクルが残っていないかを確認しましょう。
3級まとめの記事も併せてご参照下さい。
第一課題からの受験者に多いのが、ジェルの仕上がりは良いのですが、ファイルやプッシャー、ニッパーなどの扱いが出来ていない方です。
検定ではネイルケアを重視する傾向があります。初級が不合格になってしまった方は、まずはファイル、クリーンナップの練習から見直すことをおススメします。
第一課題が免除の方は、前日までに両手のネイルケアを仕上げ第一課題終了と同じ状態にしておかなければなりません。免除の方でもラウンドがとれていない、ケアがきちんとできていないと技術の採点で減点になってしまいます。
第二課題
ジェルカラーリングの仕上がり
ジェルアートの仕上がり
線がにじんだりかすれていない仕上がりにしましょう。
自分の好きな色というよりは、にじまず描きやすいカラージェルを選ぶのがポイントです。
ポリッシュカラーリングの仕上がり
JNEC3級と同じくらいの仕上がりと考えて良いでしょう。
時間配分
ここでは時間配分と手順を流れに沿って紹介していきますのでご参考下さい。
第一課題
- 手指消毒~ポリッシュオフまで 約5分
- 両手ファイルまで 約10分
- 両手プッシュアップ、キューティクルクリーンまで 約20分
ブラシダウンを忘れないようにしましょう。
まずは10本終わらせ時間が余ったら気になる所を直す時間配分にしましょう。最後に両手を返して反対側からラウンドの形を確認して時間がある限り直しましょう。
第二課題
- 手指消毒、右手プレパレーション→左手油分除去まで 10分
- 右手ベースジェル塗布→左手ベースコート 10分
- 右手カラージェル1度目→左手ポリッシュカラーリング1度目 10分
- 右手カラージェル2度目→左手ポリッシュカラーリング2度目 10分
- 右手ジェルアート→左手カラーリング修正 10分
- 右手トップジェル→左手トップコート→右手ふき取り、全体のチェック 10分
以上はあくまでも一例となります。ご紹介している手順は右手と左手を同時進行していますが、先にジェルもしくはカラーリングを片手一気に仕上げてからもう片方行って頂いても大丈夫です。
ジェル商材は、使用ライトがメーカーにより数秒で硬化するものから3分など時間がかかるものまで様々です。試験の場合は作業効率を優先し、なるべく硬化時間が短めのものを選ぶと良いでしょう。
減点対象と失格対象
ここでは、ジェル検定初級のありがちな減点・失格対象をご紹介します。
第一課題が短時間なので落としやすいよう一度塗りをしてしまうということが無いようにしましょう。
前半でファイルが仕上がれなかったといって後半で続きを行わないように気を付けて下さい。
普段の練習ではモデルの爪のダメージを考慮してサンディングなしで付けている受験生が多いため、それに慣れてしまい工程を飛ばしてしまったということがないようにしましょう。サンディングのいらないメーカーを使用した場合も必ずサンディングをして下さい。
JNAで定める指定商品以外のものは全て失格となります。ジェルアートで使用するカラージェルも全て指定商品から選ぶようにして下さい。
時間内に全て終わらなかった場合です。またジェルが完全に拭きとれておらず未硬化が残っていた場合などもタイムオーバーとなります。
ふき取りのいらないノンワイプのトップジェルを使用した場合も必ずふき取るという行為を行うようにしてください。
スクールなどに通わず独学で臨む受験生に多く見られます。キューティクルオイルやクリーム、シャイナー、セラミックプッシャーなど、これら全て使用禁止用具になります。たとえ使用しなくてもセッティングしていただけで失格となります。検定要項の「テーブルセッティングの規定」を熟読して下さい。
初級受験までの練習スケジュール
受験を決めたら当日までの練習スケジュールを組み立てることが大切です。ここでは練習内容の一例をご紹介します。
4ヶ月前
ジェル検定オフィシャル受験は年に2回しか開催されません。エントリーが4ヶ月ほど前になります。うっかり申し込みし忘れてしまい貴重な受験のチャンスを逃さないようにしましょう。
3ヶ月前
1ヶ月前
※本番モデルさんで練習をする際、爪が傷まないようジェルはプレパレーションサンディングはせず行い、終わったらすぐにオフをしましょう。
※ジェルをオフしやすくする練習用の下地ベースコート(ディフェンダー等)を使用するのがおすすめです。(本番は使用禁止)
1週間前
前日
当日
その他、当日の諸注意は以下の記事をご参照下さい。
⇒ ネイル検定3級合格のコツと手順
まとめ
ジェルが大人気の現在、気軽にトライしやすい資格として初級受験者が増えています。
しかし、独学で学ばれた方は仕上がりがキレイでもセッティングで失格になってしまったり、第一課題から受験をされる方はネイルケアができていなくて不合格になってしまう方が多いようです。せっかくネイル技術を学ぶのなら、まずはJNEC3級を取得されてから第一課題免除で初級受験をされることをおススメします。
今後プロとしてネイルサロンでジェルネイルをやりたいとお考えの方は、初級だけでなく中級やJNEC2級検定程度まで習得されると良いでしょう。
スクールや通信講座で初級合格を狙う
ネイル検定の試験対策として、スクールに通う以外にも、通信講座を利用する方法があります。
通信はスクールよりも学費が安く済みますし、自分の都合の良い時間に勉強できるというメリットも。
ジェルネイル検定初級にも対応している講座を下記にてご紹介します。
気になる講座を一括で無料資料請求できるので、是非ご活用くださいね。

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