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話題のジェルネイル「一層残し」とは?やり方のコツとメリット・デメリット

ネット等でジェルネイルについて検索していると「一層残し」という単語を目にしたことはありませんか?
これはジェルネイルの施術方法の技法の一つです。
一層残しでジェルをすると「爪に優しい」「負担が少ない」というメリットもあります。
今回は話題の「一層残し」についてご説明します
一層残しって何?
ジェルネイルの一層残しとは、ジェルネイルオフをする際にアセトン等でオフをせず、ベースとなる一層を残してその上のジェルを削り取ってオフをするやり方です。
ベースの層を残して、上から爪の伸びた部分も含め新たにジェルを施術していきます。
伸びたところにジェルを足すことを「フィルイン」といいます。
なぜ一層残しをするの?
ソフトジェルの場合、アセトン等で溶けるのでオフが簡単です。
しかし一層残しをしたい場合は削らなければいけないので少々面倒です。
しかし、一層残しならではのメリットがあります。
【メリット1】肌に優しい
まずは肌に優しいというメリットがあります。
肌が乾燥しない
アセトンアレルギーの方でもOK
オフ剤のアセトンは皮膚の水分や油分を取り去ってしまう作用があるため、オフ後は指先が乾燥します。
一層残しはアセトンを使わずに削り取るため、お肌が乾燥をすることがありません。
アセトンを使わないのでアセトンアレルギーのお客様にも施術をすることができます。
【メリット2】自爪を傷めない
ジェルネイルを施術するとき、プレパレーションという爪の前処理を行います。
サンディングという、スポンジバッファーなどで爪の表面を軽く傷をつけ、持ちを良くする工程を行います。
しかし長期間ジェルネイルをつけていると、先端に向かって毎回サンディングすることになり、爪が削れて薄く痛んでしまいます。
その点、一層残しは根元の伸びてきた部分にのみサンディングを行うので爪のダメージを抑えられます。
一層残しはどうやってやるの?
通常のジェルネイルは、ベースジェル → カラージェル → トップジェルという手順です。
このやりかたで一層残して削ろうとするとベースジェルの厚みがほとんどないため、削る際に自爪も削れてしまうおそれがあります。
一層残しの名の通り、ベースの層を一層作る必要があります。
手順
②ベースジェルを塗布し硬化。
③イクステンションジェルなどの厚みが出るジェルで表面を覆い厚みを出し硬化。
④その上からカラージェルやデザインなどを施す。
⑤トップジェルを塗布し硬化。
POINT
上記の③にあるように、厚みの層を作るのがポイントです。
イクステンションジェルを使うことにより硬くて厚みのある層を作ります。
そうすることにより、オフをするときに削っても土台がしっかり定着をしてくれるので、はがれません。
一層残しのデメリット
いいこと尽くしのような「一層残し」ですが、デメリットもあります。
【デメリット1】削りすぎる
ジェルはアクリルスカルプなどに比べて素材が柔らかいです。
オフをする際にファイルやマシンなどでガリガリ削ってしまうと、あっという間に自爪に到達してしまい、自爪を削って痛めてしまった、ということが起こります。
【デメリット2】早めのお直しが必要
通常のジェルは3週間~1ヶ月間もちます。
ジェルネイルを1ヶ月近く付けっぱなしにすると爪が伸びてきてぶつけたり折れたり浮いたりしやすくなります。
あまりにも状態がひどくなってしまうと亀裂や中浮きがひどくなってしまいフィルインができません。
よって、お客様に3週間程度のメンテナンスが必要であることをお伝えしなければなりません。
【デメリット3】グリーンネイルのリスク
一層残しのフィルインは、ベースの層が完全に密着をしている場合にのみ可能です。
しかし、爪が痛んだり強くぶつけたりしてジェルネイルの内部が「中浮き」状態になった場合、そのままお直しをしてしまうと内部の隙間から雑菌が入り込み、グリーンネイルなどの発症のリスクが高まります。
【デメリット4】使えるジェルが限られている
一層残しのジェルは、どんなジェルでも出来るわけではありません。
メーカーによってフィルを推奨しているものとそうでないものがあります。
一般的に一層残しに向いているジェルは以下の通りです。
一層残しまとめ
一層残しでジェルネイルのフィルインをする場合は、自爪のダメージ具合や使用するジェル商品をよく検証してから行うようにしましょう。
毎回のジェルがしっかりと定着していなければ一層残しはできません。
オフをする時も自爪を削ることなく上の層のみを削らなければいけません。
本来であれば爪を傷めず施術をするのが目的で行ったフィルインが、間違ったやりかたで爪を削りすぎたり、中浮きによりグリーンネイルに感染してしまった、ということがないようにしましょう。
また、定期的にメンテナンスには来れるか、手は日々どのように扱っているかをお客様にしっかりとカウンセリングし、フィルが出来るか、きちんと見極めた上でご提案するようにしましょう。