記事の詳細
今さら聞けない?ポリッシュカラーリングのコツ

現在、サロンワークではジェルネイルが主流になっています。
しかし、「ジェルを長期間していて爪が痛んでしまった」「ナチュラルなネイルを楽しみたい」という理由で、ひそかにネイルケアとポリッシュカラーリングのニーズも出ているのです。
「ポリッシュなんて検定でやったっきり!」というネイリストも多いのではないでしょうか?
今回は、今さら聞けないという方のためにポリッシュがグンとうまくなるコツをご紹介します。
目次
ポリッシュカラー、検定とサロンワークの違い
ネイルスクールに入ると一番最初にネイルケアと赤ポリッシュのカラーリングを塗ります。
「真ん中→サイド→サイドの順に塗りましょう~」と習った方も多いのではないでしょうか?
しかしこれは検定に向けたポリッシュの基本動作であって、決められたモデルさんに使い慣れた赤ポリッシュだから通用することなのです。
サロンワークでは赤ポリッシュを塗るということは少ないですよね。
お客様のお好みの色や爪や指の形に応じて塗り方を変えなければいけません。
昨年より検定2級も赤ポリッシュに加えて、ホワイトパール、シアーベージュ、マットピンクが追加されました。
今後、よりポリッシュカラーリングの技術が必要になってくると言えるでしょう。
ハケの形を理解してますか?
ポリッシュを上手に塗るコツは、使うポリッシュのハケの形を理解するということです。
なんとなくしごいて塗ってしまっていると、ハケによっては塗りづらい場合もあるのです。
ポリッシュのハケはプラスチップの軸にナイロンの毛がワイヤーで綴じられて作られています。
ハケを切る時に、軸の形と毛の綴じられている方向に添って切ると、きれいに扇状にハケが広がり、カドができます。
このカドをキューティクルラインに沿ってラインをつなげると、はみだしが少なくきれいに塗ることができます。
このハケの形はメーカーによって形が異なります。
いつも同じ塗り方をするのではなく、新しいメーカーのものを使用するときは、どの方向にハケを切るとキレイに広がるか試してみましょう。
カラーによって塗り方を変えていますか?
カラーには主にマット、シアー、パール、ラメの4つの質感があります。
赤ポリッシュなどはマットの代表例です。
検定試験やスクールでは、まず赤ポリッシュを沢山練習しますが、他の色も同じように塗ってしまうとカラーによってはきれいにできません。
マットは一般的なブラシワークである「真ん中→サイド→サイド」の塗り方になります。
パールは「端→真ん中→端」の順で塗ります。
右利きなら左→右にむかってハケを動かしていきます。
こうすることでパールのラインをキレイに揃えて塗ることができます。
シアーなどの薄い乳白色はどちらのブラシワークでも塗ることができますが、メーカーによってはムラになりやすいものもあるので、2種類のブラシワークを使い分けましょう。
ポリッシュのテクスチャーを考えていますか?
ポリッシュはメーカーにより配合されている顔料や溶剤の分量が異なるため、サラサラで伸びがよいものもあれば重たく感じるものもあります。
サラサラのものは伸びが良く、比較的どなたでも塗りやすい反面、発色が薄いものが多いです。
重たいものは発色は良いのですがハケを早く動かさないとムラになりやすいです。
サロンワークにおいては、仕上がり後の乾かす時間の負担を考えて速乾タイプのポリッシュを導入しているところが多いです。
このようなタイプも素早くハケを動かさないとムラになってしまいます。
ポリッシュ技術はジェルにも応用できる!
ポリッシュが上手に塗れる人はジェルネイルもキレイに塗れることが多いです。
しかし、ジェルが上手に塗れる人=ポリッシュがキレイに塗れるとは限りません。
ハケの形や塗布量、ハケ圧、色の質感などあらゆることを計算した上で、美しく塗ることができるのです。
今後のサロンワークのニーズに合わせて、ポリッシュ技術もブラシュアップしましょう。