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同じ美容業界ですが、美容師とネイリストは持っている資格の種類が異なります。

ネイリストとして働いていて、ネイル検定は持っているけれど、美容師免許ってそもそも必要なの?取っておいたほうがいいの?
ネイル検定と美容師免許についてご説明します。

ネイル資格と美容師免許の違い

美容院で働く美容師さんが持っている国家資格が美容師免許です。

免許なので「持っていないと働いてはいけませんよ」と国の法律で定められています。
もし、「無免許」で働いていた場合、法律で罰せられます。

それに対して、ネイルサロンで働くネイリストさんが持っているネイル検定やジェル検定は国家資格ではありません。

JNECネイル検定は、運営団体が内閣府の定めた公益財団法人ではありますが、国の定めた資格試験というわけではありません。JNAジェル検定もNPO法人の運営している試験です。

ネイリストという職種は美容師と異なり免許制度ではないため、法律上ではネイル検定を持っていない状態でサロンで働いていても罰せられることはありません。

しかし、現状では技術を証明する資格としてネイル検定を持っているかを重視するサロンがほとんどです。

業種が異なるので比較が難しいところもありますが、資格の権威としては国家資格である美容師免許の方が上になります。

今後、ネイル検定は国家資格になるの?

ネイルの本場であるアメリカなどは、州ごとの免許制度になっています。
では日本の場合はどうでしょうか?

ネイル検定が誕生した約20年前から、最終的に国家資格になるのではないかと言われていました。

今後、国家資格の免許制度になるかについてですが、私の個人的意見でいうと「ならないのではないか」という予想です。

「ネイル検定をそのまま国家資格にすればいいじゃん」と思うかもしれませんが、そう簡単な話ではありません。

ネイル検定が国家資格になるということは、業務を行うネイルサロンも美容所と同様に国の管轄下になるということが考えられます。

美容室のように出店する際に保健所の登録が必要になるでしょう。
日本には既に膨大なサロンの数がありますので、今からすべてのサロンの登録を義務付けるのは、行政として困難なのではないでしょうか。

ネイル検定受験のための技術を養成する学校も、美容学校と同様に厚生労働省の管轄に整備されなければならなくなります。

ネイル検定試験の試験官も国の管轄で運営されることになり、そのためにはJNA認定講師制度が大きく変わることも考えられます。
また、ネイルが国家資格になるならエステも国家資格にならないのか?という声も上がりそうです。

このように、多方面で影響が出てくることが予想されます。

2012年にネイル検定は、これまでネイリスト協会が行ってきた検定試験業務のみを分離させ、公益財団法人ネイリスト検定試験センターとして「内閣府が認めた団体の運営する資格試験」となりました。

また、2014年には総務省の定める日本標準職業分類にも「ネイルサービス業(7894)」として追加され、一つの職種ジャンルとして国に認められたばかりです。

以上から、国家資格にはならないけれど、資格の価値を底上げすることで落としどころを見つけたのかな、という印象です。

ビジネスチャンスを広げるための国家資格

結論からいいますと「ネイリスト」としてだけで働くのであれば、美容師免許は必要はありません。

しかし、美容師でないとできない業務も数多くあります。

今後、ネイリストとしてだけでなく幅広くビジネスチャンスを広げたいのであれば、国家資格があった方が有利なことが多いと思います。

ネイルメニュー以外にまつ毛エクステも導入したい、単価アップのために眉カットを導入したい・・。
これらの業務を行うには、保健所で美容所登録が必要で、そのためには美容師免許が必要になります。

美容師だからできる仕事

美容師免許を持っていると、「首から上の容姿を美しくする」施術をすることが可能です。

具体的には以下のようなことができます。

  • 髪の毛をカットやカラーやパーマなどができる
  •  一般のヘアサロンで行っている施術メニューができます。

  • メイクやヘアセットができる
  •  髪をカットする以外にコテなどで巻いてセットをしたり、メイクアップをしたり眉カットをしたりすることができます。

  • ヘッドスパなどができる
  •  ヘッドスパ専門店なども最近多くありますが、美容師免許を持っているとできることのうちの一つです。

  • 結婚式場などに行って出張着付けやヘアメイクができる
  •  花嫁さんのヘアメイクやドレス、お着物の着付けなども美容師さんのお仕事です。

  • まつ毛エクステの施術ができる
  •  ここ数年で爆発的に人気となったまつ毛エクステ。これは「首から上」の施術になりますので、美容師さんができる施術になります。

    以上が美容師免許を持っているとできるポピュラーな施術です。

    逆に言うと、これらの施術は美容師免許を持っていない人は行うことはできません。

    しかも行う場所も、保健所に届け出を出した美容所内のみになります。
    国家資格なので、明確に線引きがされているんですね。

    ネイリストとして働きながら美容師免許を取得するには

    美容師免許を取得するためには、国の定める美容学校に通い、所定の単位取得後、受験資格が与えられます。

    その後美容師国家試験の実技と筆記を受験し、それに合格した後、各都道府県に届け出を出して、晴れて美容師免許が取得できます。

    既にネイリストとして働きながら美容師免許を取りたいとお考えの方は、通信で免許を取得することも可能です。
    毎日学校に行くわけではなく、決められたスクーリングの時期だけ学校に通えばよいので、お仕事との両立も可能ですよ。

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    注意したいのは、ネイリストなど美容室で働いていない人=美容所非従事者ということになります。
    非従事者を受け入れている美容学校の数が少なくなってきているので、試験センターで確認をしてみて下さいね。

    これからネイル資格の取得を目指す場合は、スクールや通信講座を利用するのが効率良いでしょう。
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