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ジェルネイル検定中級のイクステンションのコツ
中級第二課題で行うジェルイクステンションの規定は、フリーエッジの長さが2~3ミリのラウンド、Cカーブが10%、右手の中指に行います。
上級のイクステンションや2級のチップラップに比べ、一番短い仕上がりとなります。
長さが必要以上に長くなってしまったり、アプリケーションは良かったのに削りすぎて短くなってしまう、または短めのラウンドが理解できていなく、オーバルの形になってしまう方が多くいらっしゃいます。
ここでは中級のジェルイクステンションが効率よくできるよう、フォームの仕込みや乗せ方など、現役ネイルスクール講師が徹底解説をしていきます。
フォーム
イクステンションの仕上がりを左右するのがフォームの装着状態です。
装着状態
基本は、指に対してまっすぐ、隙間なくつけることです。
爪だけを見てつけてしまうと、ねじれて生えている等、生えグセのある爪の場合、仕上がりが曲がってしまいます。かならず指を揃えて伸ばした状態で装着確認をしましょう。
必ず、真上・真横・前の三方向から確認をしましょう。
特に、ジェルの場合アクリルのミクスチュアと異なり筆で半固まりの状態を押し出すことができません。ストレスポイントまでしっかりとはめ込まれた状態でアプリケーションをすることが大切です。外した時に崩れてしまわないよう、しっかりとストレスポイントの位置を見極めて差し込みましょう。
フォームについては以下のネイル検定1級の記事もご参考下さい。
⇒ ネイル検定1級のスカルプチュアのコツ
フォーム選び
ネイルフォームは各メーカーから色々発売されています。
ジェルは透明なので色がついているとアプリケーション時に色が反射してどれくらい乗せたか見えずらいので、台紙の色がシルバーなどの薄い色がおすすめです。
また、ジェルはアクリルに比べピンチが入りずらいので、フォームであらかじめカーブを作っておく必要があります。紙質が少し固め、硬化させている間に剥がれないよう、シールの粘着力も高めのものがおすすめです。
フォームカット
モデルの爪によっては、フォームの形がイエローラインに沿ってない方もいます。ぴったり合うようにカットをして仕込んでおきます。
ジェルの場合、ライトで硬化させない限り固まりません。わずかにイエローラインの隙間が空いた状態でアプリケーションをしてしまうと、アプリの最中に隙間から漏れてしまいます。
いざカットをしようとしても、切りすぎたり、余計にすきまが空いてしまい、どうカットして良いかわからない・・という方のために、簡単な切り方をご紹介します!
切り方
①付けたい爪の左右のストレスポイントの位置を確認し、上からフォームをあてて、どこから切り出すか、横幅の位置を決める。
②一度フォームを軽くまるめ①で決めた横幅のマス目の場所をストレスポイントを合わせて、そこからイエローラインの一番高い中心の縦幅の位置を決める。
③縦と横の場所が決まったのでいよいよカットするが、その前に上から切る形を確認し、イメージよりも狭く浅くカットする。
※いきなり深く切り出すとやり直しができないため
④カットしたら一度合わせてみる、合わなかったら少しずつ切り調節する。
⑤完成
使用するハサミは切れ味が良いものを使用しましょう。切れ味が悪いとカットした断面がグシャッとなってしまい、イエローラインに隙間があきやすくなります。
ハサミの刃先はまっすぐでもいいですし、眉カットバサミのようにカーブしているものも曲線が切りやすいのでおすすめです。
筆選び
イクステンションジェルは粘度が固めのものが多いです。筆もイクステンション専用のものを使い分けることをおすすめします。
ベースやトップを塗る用でも構わないのですが、毛質が柔らかめなのでイクステンションジェルを動かしづらいです。
毛質にコシがあり、固めで毛量も多め、穂先も大きめがアプリケーションがしやすいです。
筆の先端の形は丸い形ではなく、スクエア型の方が角を使ってジェルを動かしやすくなります。
アプリケーション
フリーエッジ
①ベースジェル塗布と硬化が終わったら、フォーム上で自分の乗せたい部分に薄くジェルを塗ってガイドラインを作ります。ここで硬化はしません!
※削りを速く仕上げたいため、ここでは最初からラウンドにアプリケーションしています。
②その後、フリーエッジの厚み分ジェルをブラシに取り、①でガイドを引いた上に乗せ、ブラシの角を使って形を作り、仮硬化させます。
③数秒仮硬化させたのち、必要であればピンチをします。
※中級の場合Cカーブは10%程度なので、もともと爪の丸みがあるモデルなら必要はありません。カーブが入りすぎないようにしましょう。
④自爪のフリーエッジの厚みの段ができないよう、しっかりと段差が埋まりつながるようにアプリケーションができたらフリーエッジ部分が完了です。
厚みが足りなかったら仮硬化させながら足していきましょう。
全体の厚み
フリーエッジが出来上がったら全体の厚みをのせていきます。
①フリーエッジの硬化が終わったら、アプリケーションの馴染みをよくするためイクステンションジェルを根元から先端の全体に薄く乗せます。
②片面に一杯ジェルをすくい、爪の真ん中にブラシを回転させジェルを置きます。
※このとき、置いたジェルがドームのように残っている状態になっているように!
③置いたジェルのドームの真ん中の高さをつぶさず、上下左右に筆の角を使って動かし馴染ませます。形ができたら硬化させます。
④厚みが足りなかったら②~③を繰り返します。
⑤ハイポイントが出来ていて、先端の厚みも付いたらアプリケーションが完了です。
中級の場合、仕上がりの長さが短めなので、たくさんのジェルを盛り足す必要はありません。仕上がりの形を意識して最小限の厚みで仕上げるようにしましょう。
ファイリング
アウトライン
アプリケーションの段階である程度ラウンドにしてあるので簡単に削れるはずです。
手早く行いましょう。サイドシェイプ、サイドストレートも指に対して真っ直ぐに削ります。
サイドが削りすぎて上がったりくれたりしまわないよう、ここでは8割くらいにとどめておきましょう。
表面
検定要項には「仕上げはノンファイルでも、削って仕上げてもよい」とあります。
キレイにできていれば、アウトラインの削りのみでも良いのですが、形を確実にそろえるため、通常のイクステンション同様、削って仕上げることをおすすめします。
ジェルイクステンションはレベリングしているので、ハイポイントの位置~キューティクルまではほとんど削る必要がないことが多いです。
逆に、先端に向かって厚みが残っていることがあるので、そこをメインに削っていきましょう。
中級は長さが短いので、ハイポイントの位置が全体の真ん中にくるよう、横から確認しながら削りましょう。
トップジェルで仕上げるので、トップジェルで埋まるくらいの小さな凹凸は削りこまなくても大丈夫です。触って確認し、ある程度凹凸がなくなったらスポンジバッファーでつや消しをしてファイリングの完成です。
仕上げトップジェル
フレンチやグラデーションの指と同様にトップジェルを塗布します。この時先端に溜まりができないよう注意しましょう。
硬化してふき取ったら、必ずサイドを確認し、エメリーボードなどの薄いファイルをサイドに通してサイドストレートを完璧に仕上げて下さい。
まとめ
中級の第二課題は施術内容が多いので時間配分が重要です。
中級イクステンション自体は長さもあまりないので、本来であれば手早く作れるはずです。
最小限のアプリケーション&ファイルができるよう心がけると、他の施術に余裕が生まれます。乗せすぎ、削りすぎに注意をして練習してみて下さい。
スクールや通信講座で中級合格を目指す
独学でもなんとか合格できる初級とは違い、中級になるとやはりプロの指導を受けなければ合格は難しいでしょう。
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