ネイル資格と主婦【通信講座やスクールの選び方】

ネイリストとしてサロンに勤務し、実力がついた頃に独立開業を考える方もいらっしゃるでしょう。店舗を借りてサロンをオープンしたり、自宅ネイルサロンをオープンされる方もいらしゃいます。

また、開業を機に出張ネイルも始めてみよう！と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。お店を構えず出張対応だけされているネイリストさんも中にはいらっしゃいます。

メリットやデメリット

店舗を持たず出張だけで成り立つ出張ネイリストのメリットは、なんといっても少ない資金で始められるところでしょう。お店の家賃や光熱費も不要ですから、材料や道具一式、移動手段があればスタートできます。開業資金としては多く見積もっても30万円～50万円もあれば充分着手できるでしょう。

最近では美容室や結婚式場と提携し、「需要がある時に出向いて施術する」というスタイルで活躍されている方もたくさんいらっしゃいます。自力で仕事を取ってこないといけない訳ではなく、美容関連の派遣会社にあらかじめ希望する条件を申請して登録しておけば、ピッタリのお仕事を紹介してもらえることもありますよ。

デメリットとして考えられるのは、要望があった場所へ自ら出向いていかなければいけないので交通費や移動時間がかかる点です。交通費は施術料に加算した上での料金プランを設定される方もいらっしゃいますし、料金メニューに別途交通費がプラスでかかる旨を記載される方もいらっしゃいます。

どちらにしても、移動にかかるコストを賄わなければならない分、お店を構えて施術するよりも割高な印象をお客様に与えてしまい兼ねません。もちろん、それでも出張してもらえる方がありがたいと思っていただけるお客様であれば問題ありませんが、そういった方ばかりではないのが現状です。

そのため、無店舗で出張だけでやっていこうと思った場合は、早朝・夜間など時間帯に関係なく、お客様のニーズに合わせて動けるフットワークの軽さが重要になってくるでしょう。

都合に合わせて臨機応変に対応してもらえるからありがたい。
このネイリストさんじゃないと頼めない。

とお客様に思っていただけると本望ですね。

出張料（料金）の相場は？

私自身、自宅ネイルサロンをオープンしたのと同時に、頻度は少ないですが出張でも対応させていただいています。市内であれば出張料無料、市外の場合は出張料＋1500円で対応させていただています。料金の相場としては安い方だと思います。

小さなお子様をお持ちのお客様で外出が難しく、子どもが慣れた環境の方が助かると言って下さるお客様もいらっしゃいますし、夜のお仕事をされている方だと仕事上がりの深夜～早朝が助かると言って下さるお客様もいらっしゃいます。

場所にもよりますが、正直なところ移動時間や交通費を考えると割に合わないなぁと感じることもあります。ただ、喜んで頂けるのが何より嬉しいですし、お客様にとって利用しやすいサロンでありたいと思っています。

店舗を構えず出張だけでやっていく場合には、やはりお客様の要望に応じて動けるフットワークの軽さが求められると思います。また、いきなり初対面で自宅に出張を頼んでみようかな、と思っていただくには、名刺やパンフレット以外に、ホ－ムページを設けて、そこにネイリスト紹介として顔写真を入れたり、できるだけ詳しく自己紹介するなど、少しでも親近感や安心感を抱いてもらう工夫が必要かもしれませんね。

開業届け

出張対応だけなら店舗がないから開業届けを出さなくていいのではないか？との質問が問い合わせフォームより寄せられましたので追記します。

お店を構えていなくても、収益が少なかったとしても、営業をスタートした時点で税務署に開業届けを提出しなくてはいけません。開業日は集客を始めた日となります。

気になる税金についても触れておきます。
収入から経費を差し引いて、残った金額が所得となり、所得から各種控除を差し引いて残った金額が課税対象となります。

専業で事業を行っている場合、所得税の控除額が年間38万円と定められています。つまり年間利益が38万円以下なら、申告の必要はありません。逆に利益が年間38万円を越える場合は、確定申告して税金を納めなくてはいけません。

これから独立開業を目指す方で、何から手を付けていいのか分からないという方もいらっしゃると思います。ネイルスクールでは、自宅ネイルサロンや出張ネイルなどで独立開業される方をサポートするカリキュラムもあります。

実際にサポートを受ける・受けないは別として、一度そういったサポートのあるスクールへ資料請求し、説明会に参加してみるのもいいかもしれませんね。

⇒　開業サポートのあるネイルスクールについて詳しく見る